4.ラインに行こう!
1回目!
受け入れ検査
・まず、自分の車種が使用できるラインを見つけて、お行儀良く並びましょう。
フルタイム4WDの車は、基本的に「全自動ライン」に行くように指示されます。
(植草は、あまり好きではありません。理由は後述)
・並んだら、書類を検査票を一番上にして揃えておきましょう。
しばらくすると、制服を着て、柄の異常に長いハンマーをぷらぷらさせた人がやってきます。
ここで、ボンネットを開けて書類を渡し、エンジンルーム内の車台番号が刻印されているところを
指し示してあげます。
・次に、ボンネットをきちんと閉めて車に乗り込んで、灯火類の検査です。
検査官が前に立ったら、右ウインカー、左ウインカー、ハザード、ライト(上/下)を順番に点灯させます。
(順番はいろいろあるかも知れません)
前の確認が終わると、検査官が後ろに立つので、ライト消灯、ブレーキランプ、ライト点灯、ウインカー
(右/左)、ハザードを点灯させ、最後にホーンを鳴らしてあげましょう。
・あとは、検査官が先程のハンマーでホイールナットを「コツコツ」と叩きながら回ってきて、書類に
最初の印をくれます。
(いつも思うのですが、「あのハンマーで、ナット以外の部分を叩きやがったら・・・・
アルミなんだからさ・・・」って)
#ここまでに、マッドフラップの付いている車は、ガムテープなどで上にあげておきましょう。
そうしないと、全自動ラインではひどい目に遭います。
サイドスリップ
いよいよ、ラインに突入です。
待っている時間は以外とあるので、2〜3台前の車の様子を見ておくと良いでしょう。
このときに、最初のサイドスリップ検査用の白線に対してまっすぐに自分の車が進入できるように
考えて車を進めておかないと、直前では難しいことになります。
信号や表示で進入をコントロールしているので、従いましょう。
表示が「進め」になったら、最初はサイドスリップの検査です。
運転席側の窓から顔を出して、白線上をまっすぐに、人が歩くぐらいの速度で通過しましょう。
よっぽどアライメントが狂っていなければ、大抵の車は通過できるはずです。
運悪く、まっすぐ進入できなくて「×」になっても、慌てずに次に進みましょう。
ブレーキ
全自動のローラーに静かに進入すると、ローラーが車軸に合わせて位置を自動調整してくれます。
ところが、マッドフラップが降りていたりすると、センサーが車輪の中心を見つけられずに、ブレーキは
もとより、スピードメーターや光軸も「×」になってしまいます。
植草も、前のレガシーの時にこれをやって、再検査となってしまい、ブレーキだけ手動?ラインに並んだ
経験があります。
取りあえず、電光掲示板の指示に従って、ブレーキを踏む/離す、サイドブレーキを引く/離すを行います。
このとき、通常のハードブレーキング程度ではなく、「生まれて初めてこんなに踏んだ」ぐらい、ハンドルを
握りしめて、全身でブレーキを踏まないと通りません。
サイドブレーキも同様、両手で力一杯引きましょう。
前輪、後輪、サイドブレーキの結果が表示されたら次の検査です。
ここで、植草はなぜか車軸が合わずに、ローラーが滑ってしまい、「×」になってしまいました。
タイヤは止まっているのですが、ローラーの中心があっていないために、ローラーだけが回ってしまい、
ブレーキが利いていないと判定されてしまいました。
「×」が出ても、2回はやり直してくれるのですが、これでは何度やっても「×」です。
DCデフの車は、このときはフリーか、緑色のランプのうちにしておいた方がよいです。
それ以上だと、計測している以外の側の車輪にもトルクが伝わって、車が動いてしまい、良くない結果
になる恐れがあります。
#隣のラインでは、やはりセンターが合わずに場外乱闘しそうになっているGTOが苦労していました。
不合格ぐらいならいいけど、「場外乱闘」はまずいでしょう....
全自動ラインと相性の悪い車は結構あるようですね。
植草の個人的な見解では、車高の低い車や、ホイルサイズの大きい車は苦手のように見えました。
スピードメーター
次に、前方に光軸測定器が横から現れて、スピードメーターの測定になります。
これは、自分の動力でローラーを回して、40km/hになったらパッシングするという検査です。
大体、メーターで40〜42km/hになったらパッシングしましょう。
あまり低めでパッシングしても「×」です。
これも、2回は挑戦できるので、慌てずに・・・
測定が完了したら、自分でブレーキを軽く踏んでローラーを止めるのですが、植草はいつも自分で回して
いることを忘れて、クラッチを切らずにブレーキを踏んでしまい、エンストこいてしまいます。r(;^_^)
植草の場合、ここでも車軸があっていない上に、DCデフが「フリー」となっていたために、車のメーターは
40km/hになっているにもかかわらず、前輪側のローラーは「ちょろちょろ」としか回らずに、「×」を
くらってしまいました。
1回目で気付いて、2回目の加速時に慌てて「ロック」にガツンと入れて、何とかクリアできましたが・・・
光軸
ローラーが止まると、車体が少し持ち上がって、光軸の測定になります。
表示板の指示に従って、ライトを点灯すると、先程の光軸測定器がR2−D2の用に怪しげな動きを
しながら測定して行きます。
事前に、テスター屋などで調整してあれば問題ないでしょう。
植草は、ここでも車軸が合っていないために、車が傾いてしまい、「×」でした・・・
CO,HC
ローラーを抜けて、前に進むとCOとHCの測定です。
横に置いてあるプローブ(ステンメッシュの細長い棒)をマフラーに突っ込んでしばらく待ちます。
結果が出たら、記録器に検査票を差し込むと、今までの結果を「ガシャン」と印字してくれます。
ここで落ちる車も、よっぽどの改造(吸排気とコンピュータ全部とか)、をしていなければないはずです。
ここで問題があると、素人ではその場での調整はほとんど無理でしょう。
諦めて、工場に行きましょう・・・
下回り検査
指示に従って、車輪止めまで車を進めると、下回りの検査が始まります。
実際は、ピットの下に検査官が入っていて、下からあちこちを「カンコン」と叩きます。
表示の指示に従って、ブレーキを踏んだり離したりしましょう。
ここまで来たので、安心して「何やってんのかな?」などとモニターに見入っていると、マイクで「XXXの
インプレッサ、ブレーキ離して」なんて言われちゃいます。
その後、車体に振動を加える装置によって、ガタ等の検査が行われます。
この下回りの検査の時に、どろんこの車で行くと検査官にいやな顔をされるのは目に見えています。
せめて、コイン洗車で入念に洗っておきましょう。
植草はアンダーガードを付けたままで行ってしまいますが、特に問題無いようです。
(どこまで見ているのかはよく分かりませんが)
書類に印をもらう
これで、ラインは一通り終わりです。
下回り検査の脇にある詰め所に書類を持って行き、問題なければ印をもらって完了です。
「×」がある場合、植草のようにラインの通し方が悪かったような場合は「もう一度やってみて」とか言われ
ます。
まぁ、何回通しても手数料は一緒ですから、納得するまでやりましょう。てなわけで....
2回目!
先程「×」だった、ブレーキと光軸を検査するために、再度並び直します。
以前のレガシーの経験から、こりゃ手動?のラインの方がよさそうかな・・・と考えて、そっちに並びます。
入口の所に、FF車やサイドブレーキがフロントの車(レオーネ?)の申告ボタンの所に「再検査」で選択する
ボタンがあるので、押しておきます。
一応、インターホンで「ブレーキと光軸だけ!」と検査官に伝えておきます。
そうしないと、マイクで「XXXなにやってんだぁー!?」と怒られてもつまらないですし。
サイドスリップは適当に通り過ぎて(それでもゆっくり行かないとまずいですが)、ブレーキのテスターに乗り
ます。
まずは前輪から・・・
ここで、植草は浅はかにもDCデフをロックにしてやってしまい、後輪が動いてしまってNGでした。
当然、後輪とサイドブレーキも同様。
めげめげで光軸測定ですが、これは平坦なところで測るので当然OKです。
結局2回目は光軸のみ。
3回目!
思い直して、全自動ラインにもう一度並ぶ。
検査官に、再検査でブレーキだけと告げて、ローラーに乗ります。
検査官も、見た目に落ちそうもない車なので、気になって見に来てくれました。
検査は、やはり車軸が合わずにNGでしたが、「取りあえずもう一回まわってきて」と言われ、すぐに4回目・・・
4回目!
さっきの検査官が、車も来なくなったので、全自動ラインをパイロンで塞いで待っていてくれました。
そこで車を入れて、ローラーが位置合わせを行ったところで、詰め所に微調整の指示を出しています。
どうやら、詰め所からマニュアルでローラーの位置を動かせるようです。
今度はぴったりとローラーにはまり、ブレーキは全てOKになりました。はぁ・・・
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